サポステかけがわでは、ご家族の皆様の相談も受け付けております。

 親として自分の子どもの就職や将来設計について心配や関心があると思います。
一方で景気の問題による雇用情勢の悪化、働き方の多様化、若者たち自身の就職に対する価値観の変化など雇用を取り巻く状況はめまぐるしく変化しています。
若者たちが自立していくには、本人だけではなく家族をはじめ周囲の方たちと理解や協力が必要です。

 お子様自身がどう動いたらいいかわからない、来所するまでには勇気がいる状態など、親としてどう向き合っていくか、どんな風に声を掛けたらよいかなど、今抱えている悩みや不安を一緒に考えていきます。

うちの子は「ニート」「ひきこもり」?

 ニートとは、Not in Education, Employment or Training の略語です。
イギリスで生まれた言葉で製造業からサービス業へ産業構造が転換した1980年代に、職務能力の低い若者が雇用縮小の対象となり、進学・就職・公的職業訓練の進路に勧めずに事実上社会的排除を受けた16~19歳の若者に対して謝罪を込めたのが語源です。
 日本で使うニートとは、夢を追いかける人、自信を失ってしまった人、引きこもってしまった人などマイナスのイメージが先行しています。
 ひきこもりは「部屋から出てこない」「家から外には出ていかない」「外出はしているけれど、誰とも会話や交流を図らない」状態です。

 現在、日本全国にニートやひきこもりは64万人いると言われていますが、調査だけでは把握できない方も大勢いますので、実際は100万人いるのではないかとも言われています。
ですから、「ニート」や「ひきこもり」は身近な人にでも起こりうる状態なのです。

少し耳を傾けてみませんか。

 実際にこういった若者のほとんどが「働きたい」「変わりたい」「今の状態を何とかしたい」ともがいています。しかし、頭ではわかっていても動けなく「働きたくても働けない」状態が続いてしまっています。
 仕事になかなか就けなかったり、長続きしなかったり、部屋から出てこられない状態の若者の中には、精神疾患や発達障害等で通院している方もいますが、きちんと耳を傾けてみると誰にでも「よい所」「強み」「宝」はあります。
 それらを伸ばしていくことが、若者たちの就職や自立に近づいていく一歩です。